昨夜のCity Light Booksは「読書会のイベントがあるから、年末だしそこで会いましょう」と誘われて、詳細も確認しないまま、どんなお題が出るのかな~くらいな感じで出かけたのだが、当の友人はどうしても抜けられないファミリーイベントでドタキャン。…と思ったら別口の知人がたまたまその場にいて完全アウェイ状態はまぬがれた。
イベントは数名の主催者により実験的に企画されたものだそうで、参加者はおのおの持参した本を60分黙々と読む(で、その後で何を読んでたか紹介だけする)という趣旨だった。
移動中に読もうと持って出た町田康の『宇治拾遺物語』(河出文庫)がたまたま荷物に入っていたので、とりあえずそれを読むことに。
宇治大納言とか呼ばれていたらしい源隆国という権力者が暑い夏のあいだゴロゴロと寝て過ごす際にその辺を通りがかる人々をつかまえて面白い話を語らせ、気に入った話だけを文字に起こしてまとめたということで、ということで下世話でくだらない話が満載の説話集らしい。
10数名の参加者が音も立てずに読書に耽るなか、何度も吹き出しそうになっりツッコミを入れたくなったりして困った。
イベントとしては(参加者によるところが大きいと思うけど)とても面白く、本を通じた新しい知り合いもできて良かった。
この、集まって時間を決めてただ黙々と本を読むだけの読書会はとても良いものだったので、全国各地のインディー書店などでどんどん流行らせればいいと思う。ということで地元の書店に提案すべき。すでに催されているのかもしれないが。