<Day04-2>
161 Street Station(Yankee Stadium)から「4」の電車でFulton Stまで直行。そこから東に10分ほど歩くと昨日の一角が見えてきた。映画製作会社の大型トレーラーが何台も路肩に連なって停まってステンレスのカーゴが日光を反射させている。かなり大掛かりな撮影のようだが映画だろうか、今だと配信ドラマのシリーズだろうか?

現場に到着すると空気がおかしい。機材の入ったDの荷物が、何者かによって持ち去られてしまったようだ。機材も痛いが、Dにとっては何よりも大切なオリジナルのアートワークが入っていたということで絶望的な空気が漂っている。設営前のギャラリーでその作品の撮影をするために、荷物に入れていたのだそうだ。胸が痛い。

ギャラリーの隣のドアがオフィススペースになっていて、そこでオーナーのLと対面。Wind Supportのスタッフの女性二人もフランス人だと思う。フランスのベンチャーだそうだから当然か。

ギャラリースペースは設営準備の真っ最中であちこちに物が置かれて大変なことになっている。自分の作業はできそうにないのでラップトップを開いて仕事することにする。

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Jが去る少し前に噂のCが大量の機材とともに到着。目をかけられている若手アーティストたちはこうやって現場々々のアシスタントをしながら信頼関係を築き、コミュニティにおける自分のポジションを作っていく模様。The Cooper Union時代から際立った存在だったようで、ラクガキしかできないこちらとしては、ただただ恐縮するばかり。

パソコン仕事で例のゲラ(最終稿)のやりとりをしているとまた別件の業務連絡があったりして、もうなにがなんだかもう分からなくなり、その辺に落ちていた資材用の大きな包装紙をオフィススペースの片隅に敷いて上着を枕にして仮眠。

寝すぎたと思って目覚めたら夜の10時過ぎ。しまった。と思って作業中のAllicetteに目をやると、日中のトラブルの影響でギャラリーの準備がまだ終わっていないという。寝過ごしたことにならなかったようで良かった。それよりも良かったのはDの荷物が無傷で無事に発見されたこと。その荷物のピックアップで夕方にアップタウンまで行かなければならなかったようだ。Art Hoes Unitedのあのバナナのステッカーのお陰で荷物と持ち主とが結び付いたということらしい。親切な人はどこにでもいる!

僕の受け持つコーナーのセッティングがある程度整い、やっと作業に着手できたのが深夜。午前3時過ぎまで壁と向き合う。デリバリーの中華のポーションがデカすぎる。日中のピザのスライスも怪物の食糧みたいにデカかった。とにかく力尽きたので続きはまた明日。疲れ果てて帰宅してソファと一体化しながら、Aがこれからやろうとしていることのビジョンと、そこに今回の企画がどう結びつくのか、解説に耳を傾ける。ものすごく眠い。とにかくまた明日。

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