BT もう何年も前のことだが、不思議と忘れられない情景がある
ある平日の昼下がり、ほどよく空いた喫茶店で僕は人を待っていた
すこし離れたテーブル席には50台とおぼしきスーツ姿の3人の男たちがのんびりとした格好で、埒も無い世間話に興じていた
ふと「言葉で伝えて分からない奴には、結局なにを言ってもダメ」というしゃがれた声が僕の耳に飛び込んできた
男たちだってさして物分かりの良さそうなタイプには見えなかったが、それでもなぜか、そのときの喫茶店の様子が僕の記憶の底にずっとこびりついている
ほんとどうでもいい話だけど
ん? これはトートロジーなのか?