(続き)→ こちら『遥かなる御後絵』(2003刊)には、まだ未発見だった当時、残されたモノクロ写真を手がかりに、画家である佐藤文彦氏が復元した御後絵10点を収録。
佐藤氏が研究と試行錯誤を重ね、現代の技術を用いて描く過程も詳しく説明。
関連する美術工芸の解説もあり、御後絵の意味と価値をしっかり学べる一冊です。
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御後絵は沖縄戦で全て行方不明となり、2001年から沖縄県の依頼でFBIが捜索。
今回の物は元米軍人の遺品から発見されたそう。
御後絵はまさに琉球美術工芸の精華であり、これは琉球文化解明の大きな手がかりになるでしょう。
来たる首里城再建とも併せ、琉球史への関心が盛り上がりそうですね。