マイ・エレメント感想続き・2
主人公の「かんしゃく」が実は改善すべきものではなく、大切な自分の要素であるという話になっていたのが良かった。
私も昔はよく怒りっぽくてすぐに大声を出す性質で「なんでこんな風なんだろう?」と落ち込んだものだけど、環境が変わると落ち着いたことがあり、あれは自分の身体が信号を発してたのだなぁと思うなどした。
ちょっとだけ残念だったのが、序盤に提示された格差社会の要素が後半薄くなって、ふたりの心の交流がメインになってしまったこと。それはそれで素晴らしかったのだけれど、個人的には、移民として街に来た炎たちの命に関わるライフラインの故障が放置されてることや、家が手作りでツギハギで建築基準法をクリアしていないのを理由に店の営業停止を命じることは、街の支配層である水風木の怠慢だって指摘があったらもっとよかったな。いや正直そんなん無くても十分良くできたお話で素晴らしかったんだけど、どうしてもいろいろと詰め込みまくってる感があったので、30分12話か45分8話位で見せてほしかったな〜とおもった。それだけのポテンシャルがある都市の造形だったので。
我ながらなんて贅沢な不満だ。でも本当によかったので、ホシイ…モットヨコセ…って唸る妖怪みたいになった。もっとくれ。