葬思相愛 1 /日尾ねり
honto.jp/ebook/pd_33216725.htm

葬儀会社の跡取り息子と、同じ会社勤務の恋人のコミカルなお仕事漫画。絵はそんなに達者じゃないけど、漫画の邪魔にはなってないのでいけると思う。
お仕事5割、葬儀にまつわる人情4割、ボーイズのラブ1割かな。お年寄りの死とその家族が多く、そこは現在の制度による家族しか描かれてないです。
仕事と葬儀の話がほとんどで、きのう何食べた?くらいの感じなので、BL漫画です、とお出しされると物足りない感じかもしれぬ。
でも愛する人の死の話に弱いのでちょいちょい泣きました。
「祖父母に葬儀会社の跡継ぎを望まれているけれど男同士であり、地方」というところがこの先もまだ引っ張られそうです。

honto.jp/ebook/pd_33233508.htm
ためしにコマンド言ってみた/ゆくえ萌葱

DomSubユニバース。
親しいDomのふたりだけども、うっかり酒の席で発したコマンドがDom同士なのに効いてしまう……というはじまり。
元々好きな作家さんだし、宇宙猫状態がツボにはまったので単行本楽しみにしてましたが、やっぱりラブラブハッピーでよかったです。
「命令が効く」世界なので色々無理やりが起こりがちなユニバースだけども、今作はいちいち同意をちゃんととってるのがよいですな。
ただ逆にDomSub読んだことないとピンとこない部分もあるのかも。説明描写はわりとふんわりしているので。でも雰囲気でわかるか。どうだろう。私はもうDomSubを知らない頃の脳に戻れないからわからない。

しぶに試し読みがあるよ。
pixiv.net/artworks/116836300

大学生と魅惑のまなざしのリーマン/ 鴨川ようかび
honto.jp/ebook/pd_32948418.htm

最近知ってる作家の安定の作品ばかり読んでたので、久々に新しい人の作品を読みました。昨年11月発行、商業初単行本とのこと。
あまり漫画を描き慣れてはいない感じでわかりやすいキャッチーさもないのですが、ものすごく独特の味がありました。おだやかでラブコメで犯罪だけど超珍味。
わずかな情報から相手のSNSを複垢含めて全部発見し執着し追跡するネットストーカー大学生が、インターン先で出会った会社員に執着する様子が淡々と進んでいく……いくんだけど……説明が難しい。
コミカルなセリフはクスッとするんだけど、そうなれるまでにちょっと時間がかかった。
でも最終的には「彼氏のことを思い出してるコマの、思い出されてる彼氏が着ているTシャツの犬のプリントが、想像の中なのでちょっと可愛さを増している」という一コマにずっとニヤニヤ出来る感じになっていました。
オススメしていいものか迷う独特さだけど、ここに書き残しておきたい一冊でした。

honto.jp/ebook/pd_33002134.htm

恋の仕方を教えてよ/森キヨウ
うどん屋店員にビビっときたえっちな化け狸が、ぐいぐいがんばるラブコメ。
試し読みで狸形態を見て即ポチでした。いいフォルムの狸だった。狐と猫もいるよ。
恋をしらない化け狸と、狸に振り回される不器用なうどん屋が、ラブになっていく様子も可愛らしく。狸狐合戦展開もスムーズだったし、いい具合に挟まるコミカルな部分もテンポよくて、エンタメ加減がとても楽しかったです。

honto.jp/ebook/pd_32896192.htm
ねんねこ ころり/echo

echoさんの犬猫人間シリーズ新作!! 前作は犬でしたが、今作は猫。お人好しな人間と猫たちの同居、非常に可愛かったです。
今回は子猫がいたのでさらに可愛さドンでした。ふすまを開けて欲しいとアピールする毛玉が可愛かった。
前のシリーズ読んでなくても概ね大丈夫だけど、読んでないとわかんない部分もあるので、今回発売記念でセールになってるので未読の犬猫好きはまとめてぜひ。
honto.jp/ebook/pd_29687494.htm
honto.jp/ebook/pd_30558587.htm

honto.jp/ebook/pd_32853069.htm
侵略!宇宙猫チャン!/元ハルヒラ

宇宙人が猫に擬態して男性カップルの元に転がり込むBL。
BLとして一本しっかり話があるのに、横から宇宙人猫がぐいぐい割り込んできて謎の読み心地です。もともと元ハルヒラさんは不思議なテンポの作風なので納得ですけども。
猫は宇宙人の擬態なので、猫としての可愛さはそんなでもないです。が。いぬが。いぬが可愛い。飼い犬のチャヅケ♀が可愛い。猫漫画に見せかけて犬漫画だった。ダルメシアン入った雑種なのか、斑点が入ってるのもいい。
ただ「最悪な女性が出てきて割と最悪なまま」「猫をいじめる子どもが出る(子どもらしい範囲内ではあるが)」があって結構ひっかかったのでそこはご注意。

honto.jp/ebook/pd_32834244.htm
朝が来たら、ふたりは/81

作者さんデビュー単行本。ゲイバーにいるのを盗撮からの脅しで身体の関係になった同僚同士(両方ゲイ)……という事実だけ見るとよろしくないスタートではありますが。
絵柄が柔らかいのと描写が繊細なのと受がめっちゃ頑張ってるのと、そもそも開始時点で脅された攻がワンナイでやるだけやってるタイプの人なのでまぁ、うん。
ストーリーは定番中の定番ですが、ふたりの周囲の人間の設定や過去設定が結構盛りだくさんなのにすごく適切な位置に適切な温度で配置されていて、ページ数に対して結構な量なのに過不足無くおさまってて、能力が高い新人さんでした。商業が初なだけでいっぱい描いてる人だろうな……。
試し読み増量版も出てたのでそちらも貼っとくね。
honto.jp/ebook/pd_32841864.htm
あと作者近影が顔が黒く毛が白い羊なので応援したい。次回作も楽しみです。

honto.jp/ebook/pd_32805912.htm
押しかけ淫魔くんとXLサイズの社畜さん/京古

初単行本のデビュー作家さん。
エロ漫画なタイトルですが、押しかけ女房する淫魔くん★という実際コテコテのエロ漫画(作中でも言われてる)。
でもなんだろう……表情とかテンポとかがいいのか、トラブル→ラブの典型パターンのシーンで泣いてました私。あれかな、泣き顔がツボにきて一緒に泣いた感じかもしれぬ。受の泣き顔も攻の泣き顔も盛りだくさんでした。
淫魔くんも社畜さんも周囲の人もそれぞれ前提設定が濃いめなんだけども、表出の加減がしつこくないのでキャラがよくたってました。あとキャラの表情をぐっとくるように描くぞ!!!!という気合がずっとあった(そっちは時々過剰だったけどまぁそれもよし)。好みだ。次の本も楽しみです。

honto.jp/ebook/pd_32824375.htm
極道は孤独な鬼を夜に喰う/芥

作者買い。
足抜けしたいヤクザに、組長は「抜けたければこいつを殺せ」と不死の鬼を渡してくる……というヤクザファンタジー。
無垢で不憫な鬼をどんどん愛しく思ってしまうヤクザ、果たして鬼を殺せるのか……というやつです。
芥さんは健気受けが定番でツンデレ受けもいいよねという感じですが、無垢受けはちょっと犯罪感あってソワソワしました……長命の鬼だけどもアワアワする。そら甘やかしたくなりますわよね攻さん。
ラストのおしごと風景もかわいくてよかったです。しあわせになれ。

honto.jp/ebook/pd_32778017.htm
でこぼこデルタ/ 高乃トキ
年齢とともに衰えていく身体と死後の後始末を考えるお年頃の絵本作家と、絵本作家に片思いでこっそり必死なアシスタント、そして突然転がり込んできた絵本作家の甥。三人暮らしが始まるおはなし。
甥(17歳)は当て馬ではないし厄介者でもないよ。
恋愛以外の部分と、直接恋愛には関係ないキャラがしっかり描かれた、丁寧な作劇でよかったです。
省くところと派手にするところのバランスがよかった。絵本作家ははっきりとゲイで両親と折り合いが悪いのだけど、説明セリフやモノローグがなく絵と演出だけで表現されててたりとか。移動に自動車が必要な地域で初心者マークつけてるってことは桜ちゃん18歳かなとか。そんで蒼くん最後に送ってくの桜ちゃんなのはそういうことなのかなーとか。
換気が悪そうなところや人混みでは皆マスク姿だったのも、表情の演出より日常の演出を取ったんだなというパワーを感じた。

honto.jp/ebook/pd_32824373.htm
いっそこれを運命と呼べ (1) /しおからにがい
原稿に詰まった二徹の小説家が財布も持たずにフラフラと出た先で、自分の新刊をスキップして買う青年を見かけ、そのまま後をつけ住居に押しかけてしまう……というすごい導入。
すごい導入ですけどもそこから自然にお互いが大切になって惹かれ合ってって色々ドカーンで盛り上がったところで以下続刊だったので早く!!!!!ってなりました。
一番美味しいところで以下続刊。その苦しみを味わって欲しいので推します。皆も苦しもう!

honto.jp/ebook/pd_32734461.htm
相原君と嘉島君はラブコメかもしれない 1/キシモト

めちゃめちゃ激しい両片想いカップルのラブコメ。コメ強め。学生時代付き合ってたけど自然消滅し、お互いまだめちゃめちゃ好きという設定からのスタート。
その状態でふたりでいい感じの定食屋を営むことになった経緯を知りたいけど「あいつは俺のこと好きじゃないけど俺はあいつと一緒にいたい」と両方が思った結果だったんだろうな……。
1とあるから2もあるのだろうか。両片想い状態で従業員を巻き込みまくってドッタンバッタンしてたのが楽しかったので、逆にここで終わりでもいい気がしてしまうけどでも2出たら買います。

honto.jp/ebook/pd_32703986.htm
Lookman/池ソウタ

突然無職になったちょっともっさりした感じの主人公が、割の良いバイトを紹介すると美青年に声をかけられ、彼の自慰行為を見せられることに……というエロ系導入。竹書房なので自慰シーンもエグめですが、さんざんそれを繰り返しながらもお互い好きだの一言が言えずにもだもだもだもだもだもだもだもだしてるのがすごくツボに来ました。
最後まで読むと「受さんなんでそんなことしたの……」という気持ちにはなりますが、まぁ変わった子なのでしょうな。可愛い人たちでよかったです。

honto.jp/ebook/pd_32730923.htm
ことなかれビッチのごちそうは/甘味みつ
誤解から超恐れられている生真面目オーク✕無表情淡々ほわほわ淫魔。受が無表情でぐいぐい行きます。
最初は恋愛じゃなかったふたりが惹かれ合っていく様子が可愛らしくてよかったです。
人間界にやってくる淫魔設定が多い中、様々な種族が通う学校が舞台でした。
表紙はシリアスっぽく見えるけどラブコメで、脇役もキャラすごく良かった。
淫魔受BLはツンデレか落ちこぼれが多い印象だったので、登場シーン淡々と食事をしまくる(そして相手に余計な勘違いをさせる)受さんちょっと新鮮だった。

honto.jp/ebook/pd_32686734.htm
君の初恋が終わる/幸田みう
人と関わろうとせずにひとりで過ごしていた男子高校生が、男性教諭に恋をしていく話。
あらすじ見ないで作者買いして「あっ教師と生徒は倫理センサーに引っかかってしまう……」と恐る恐る読み進めましたが、生徒が先生に惹かれていく様子が非常に丁寧で、そしてその後も倫理センサーOKの展開だったのでよかったです。
好きのベクトルの大きさが二人の間で不均衡だったのが、最後のハピエンでうまく噛み合うのがよいですな。

honto.jp/ebook/pd_32680492.htm
あのとき君とシておけば。/上田 にく
作者買い。ライトでハッピーなラブコメをかわいく描く作家さん。
高校生の頃ぎくしゃくして疎遠になっちゃった恋人を想い続けたまま30歳になってしまったところで突然再会してめちゃめちゃカッコつけてしまうが……という導入。
安定のハピエンです。主人公の受だけでなく攻側にも色々あるのがどんどん出てきて、安定しつつも飽きさせない展開でした。それぞれの視点での相手が、本人視点の本人とちょっと違うところがいいな。
しかしこれはバーの店員さんとおじさんのスピンオフくださいのやつですね……。

honto.jp/ebook/pd_32646594.htm
運命なんてクソくらえ/紅
名家のαとΩがお見合いで結ばれる、運命のオメガバースラブコメ。作者買いです。
これは試し読み読んでいいと思ったらそのまま突き進んでほしい。
即落ち2コマが美味しく調理されて何度でも味わえるやつでした。
ずっと甘くてかわいい。トラブルを乗り越えるところすらかわいい。がんばりやの受がかわいい。これは攻でなくても惚れるけどこの顔は攻にしか見せないから攻がひとりじめだよこんちくしょう系のかわいさです。
そして作者さんの既刊の「セフレ、やっぱなしで!」をもっかい読み返して、んぁぁあこういうアホアホ受もかわいいすき……ってなっている。そちらもオススメです。

honto.jp/ebook/pd_32636271.htm
俺はヒロインになれません。/サノアサヒ
顔がいいクズと卑屈なクズが、なんだかんだぴったりしてラブになる話。オタクネタ豊富でコメ強化のラブコメ。初コミックスということで味があって色々ほとばしってる感じも楽しかったです。
読んでてさくさく面白い言動が出てくるから楽しいなと思っていましたが、あとがきで「漫画を描いた経験が少なくページ配分がうまくいかずに攻が早漏になった」と悔いていらしたのでめっちゃ笑った。

honto.jp/ebook/pd_32640037.htm
お父さんは性的コンテンツ/池 玲文
上下巻完結、俳優と元子役脚本家BL。
すごいタイトルですけども、ドラマティックで愛が重いのをコミカルに描いていてエンターテイメントでゴージャスでした。
どちらも愛が重く、どちらも偏執的で、どちらも天才(香さんは秀才のほうかなー)、恋愛感情でどちらのバランスも崩れる様子が1本のドラマ撮影とともに進んでいって面白かったです。
池先生は年末になるとセクシーなカーネル・サンダースがバズる作家さんで有名ですが。漫画もエンタメパワー高くて良いです。

honto.jp/ebook/pd_32633878.htm
親友の「同棲して」に「うん」て言うまで/ろじ
大学卒業して同居を解消したあとに、好きだったなぁって思うとこからのBL。
お互いの気持ちを知ってからくっつくまでに重点を置かれて描かれてます。ともすれば受がグズグズ思い悩み過ぎになりそうなところを、コミカルな会話とか魅力的な脇キャラで和らげてる感じ。
えろなし、キスまで。前作もそうだったからえろ描かない作家さんなのかな。

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