こちらにも貼っておきます。京都精華大学で中国アニメの上映会が開催中。
土曜日に大理寺日誌と長安三万里をやると知って、ぐぬぬとなっている。行きたいが…ケホケホがまだ治らぬ…東京でもやってくれるなら見送るけど、最近電影祭息している様子がないからな…
https://www.kyoto-seika.ac.jp/news/2023/1130_2.html
不思凡監督の新作「大雨」の新予告。制作期間中には「子供向け」的雰囲気を醸し出していないでもなかったけれど、これを見る限りは、公平でない世界で人が虫けらのように扱われるいつもの不思凡監督作品っぽいな…
https://weibo.com/7751245549/4976613911167675
ジェンダー論的観点からの中国史の勉強するぞと思って、武田雅哉『楊貴妃になりたかった男たち:<衣服の妖怪>の文化誌』を読み返していたら、「三宝太監西洋記」の鄭和さんが元帥自ら女装して女人国の偵察に行くよと紹介されたので「西洋記」の該当箇所を探して読んだのだが、「あらいい男」と欲情した女王に迫られ、「飲めません」というのに酒を飲まされて酔わされ(桃色に染まる鄭和さんの耳朶)、「私たち、似合いの夫婦になりましょう!!!」と寝台に転がされ、「宦官だから無理」と律儀に断っているのに冠から下着まで順に剥かれ(雪か玉のようと描かれる鄭和さんの肌)、あげく、かくしどころを探られて「あら、あなたの擎天柱はどこ? え、どういうこと???」とブチ切れられる鄭和さんがいて、私はここずっと「自分は一体何の二次創作を読まされているのか…?」という顔をしています。
水都百景録の鄭和さん、(私の中で)史実の人ではなく、「三宝太監西洋記」の中の人では疑惑がずっとあったのだが、やっぱり西洋記の中の人の方だよな、これは…という確信的なものが生まれつつあります。そして突然ぶっ込まれる擎天柱ネタ、「雄獅少年」での私の感動を返して欲しい…
📘『明代異国情報の研究』を読む。(その1)
川越泰博『明代異国情報の研究』の読書メモ。なかなか病み上がらずにゲホゲホしているので、少しずつ。
★第1章:所謂『明実録』稿本と琉球国記事
1985年に出版された『明実録』稿本とされるもの(洪武25年前半分)について、人名地名表記(同音の他漢字を当てているなど)の特徴などから、『明実録』の草稿ではなく、皇帝の日常記録を近侍の史官が記した起居注なのではないかとの仮説を提示。史官が耳で聞いてとりあえず漢字を当てたからの表記揺れでは、とか、朱棣の棣の字も別の漢字を当てていたりするから、永楽期に作られた太祖実録の草稿だったらそんな不敬する訳ない、みたいな着眼点が面白かった。
なお、唐突に自分の関心に惹きつけると、太祖実録は建文帝の時代に一度完成した後、永楽帝の時代に2度作り直されていて、鄭和さんは直近の歴史が改竄されていく時代を生きていたのだなあと。そういう意味で、いかようにも書き換えられてしまう史書ではなく、その場に行かなければ読めない石碑に意義を見出すということは確かにあったかもしれないな…などと。実際、福建とか雲南の鄭和関係石碑が注目されるようになったの20世紀になってからだし。(ここの問題意識は上田信『シナ海域蜃気楼王国の興亡』を引きずっています)
今年も12月になったので、毎年この時期に聴いているイギリスのロックバンド・キンクスのクリスマス・ソング「Father Christmas」を。
小さい頃はサンタを信じてたよ、実際は親父だって知ってたけど、と子供時代を回想する語り手がクリスマスの時期にデパートの前でサンタコスでバイトしていると、うちの親父は失業中なんだよグタグタ言わずに現ナマ寄越せ、と町の不良少年に殴られる話。
"Have yourself a Merry Merry Christmas, have yourself a good time, but remember the kids who got nothing, while you're drinking down your wine."
先週末くらいから、ここひと月ほどの仕事疲れが出てやばい感じだったが、急に寒くなって耐え切れずに風邪っぴきの断崖を滑り落ち――るところで腕一本で何とか踏みとどまっている。いったん風邪を引くとなかなか回復しないので、途中で止まったのはよかったけれども、這い上がるのはそれはそれで大変。首筋温めてツボを押しまくっている。
乗るつもりだった東京国際展示場直行バス、お台場でやるサイクル規制のおかげで午前中運休→総武線遅れという数年に一度の混乱に巻き込まれつつ、結局大崎まで出てりんかい線で戻ることに…無事開始前に設営終わったら燃え尽きてるかもしれない。
それにしても、江東区民が江東区の会場に行くのに、どうして大崎まで回らねばならぬの…
欣喜堂の漢字書体では、くせの無い教科書体的な「蛍雪」と、かわいいゴシック体的な「銘石」も使ってみたいので、似合う話がかけないか、気長に頭をひねっているところ。買い切りだと安くはないのだが…
「春梦」「稗史」とも使用しているフォントは欣喜堂の「きざはし金陵」で、明代の印刷物の書体を元にしているので普通の明朝体と比べるとちょっと癖があるかもと心配だったが、実際使ってみると案外読みやすかった。でも読みづらい人もいるとは思うので、希望があったらUDフォントの電書とかも考えてみたい。そういう要望にもきちんと対応できるようなデータの持ち方をして同人活動ができたらいいなと考えている。
なお、「水都百景録」の二次創作で紙の本作った最大の目的は、実は「金陵書体で版を組む!」だったので、フォント製作者の方の目にとまって購入していただけたらしいのは、同人活動冥利に尽きることでした。憧れのフォントだったので、舞い上がっちゃった。
https://x.com/imadadesign/status/1644233737964781569?s=20
【お知らせ】11/23(木)COMIC CITY SPARK 18@東京ビッグサイト🍁東1ホールセ48a🍁で参加します。
中国明代の江南が舞台のまちづくりゲーム「水都百景録」の二次創作小説集を2冊持っていきます。よろしくどうぞ〜
※なお、サンプルはBOOTHで読めます。
📘春梦:
https://group-kolbitar.booth.pm/items/4401559
📙稗史:
https://group-kolbitar.booth.pm/items/5094707
マキノヤヨイです。創作集団こるびたるの中のひと(もしくは外のひと)。ここは、主に創作活動のゼミ発表的な使われ方をしている場です。