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フランス革命が「あらゆる人間の平等」を宣言したのと同時に人権バックラッシュは始まった。「無意味のうえにも無意味」な「インクのシミのついたくだらない紙くず」を真に受けて「無産者にも投票権を? とんでもない! 貧乏人が優れた人々を尊敬しなくなるではないか!」

18世紀のアンチ人権言説を観察するなら、現代のアンチ人権言説はその繰り返し、蒸し返しであることが理解できる。差別してよい人々も、特権的な人々も、人権のもとでは存在しえない。しかし、そのことを認められない人々は常に残っている。

1946年、日本国憲法に「基本的人権」が書き込まれた。しかし日本の司法は人権に関する司法判断では保守的であり続けた。いわく私人間契約には適用されない、外国人には適用されない——日本国憲法と同時に、日本における人権バックラッシュが始まったともいえる。

しかし、私たちの世界は「あらゆる人の平等」を支持し続けている。1948年の「世界人権宣言」は、75年が経過した今も、国際社会が共有する規範だ。二重基準への批判や、時事的な問題への議論はあっても、世界人権宣言は、その抽象性・普遍性により堅牢な基盤でありつづけている。

二重基準は至るところに残るが、それでも私たちは少しずつ前進している。前進しつづけ、後退に抵抗しよう。何十年でも。

EP1に続いて視聴。

「おもし論文」の内容もさることながら、そんな研究に没頭しているエキスパートがたくさんいて、その事実を知れただけでも、なんかワクワクした。

富永京子さんのざっくばらんな語り口に引き込まれるし、やっぱり好きなことを話しだすと例外なくテンション上がるし早口になるよね。

次も楽しみです。



open.spotify.com/episode/2ahV9

能町みね子さんのエッセイを読んで、かろうじて残っていた「ツイッター」の善き部分の終焉と、「X」がもたらす悪辣さを、改めて実感してしまった。

X(イーロン・マスク)|能町みね子 bunshun.jp/denshiban/articles/

党派問わずこんなツイートをする人物が現職の国会議員であるニッポン。キツいっすね。

・ジェンダーや気候変動も出し続けていい(但し、経済、福祉が先)
・入管法改定は不可避なので付帯案を付けます
・消費税減税はできません
・予算に限りがあるので遺骨収集より生きている人優先
・復興ではなく移住の選択を

Blog記事のようなものを公開。よかったら読んでください。

"なぜ、アムネスティはGoogleとFacebookのビジネスモデルを「人権への脅威」と警告したのか"
newspicks.com/topics/tech-and-

プロバイダー責任制限法を改正、誹謗中傷への対応を義務付け。

法律の名称も「特定電気通信による情報流通で発生する権利侵害等対処法」に改める。大手SNS運営企業(注:X/Twitterなど外資系を主に想定)に対し、誹謗中傷など不適切な投稿の削除申請への迅速な対応、削除基準の公表などを義務付け。
yomiuri.co.jp/national/2024011

政府は有識者会議の報告書をふまえ改正案を固める。誹謗中傷など権利を侵害する違法な投稿を対象とし、偽情報、誤情報への対策は引き続き検討する。

感想:不適切発言の定義がとても大事。個人への名誉毀損だけでなく、属性へのヘイトスピーチは対象となるか否か。罰則の規定も大事。

全話完走。

よくある転生ものかと気楽な気持ちで見始めたら、アクションあるわ(追走シーンはさながらジョン・ウィック)ラブストーリあるわ、スプラッターでサイコだわで飽きずにラストまで一気に駆け抜けてしまったよ。刑事役の俳優さんの見た目が大泉洋さんと近江屋太朗さんを足して割った感じ。伝わるかな。

自死を選んだ人はきっと後悔しているだろうと想像するのは、残された側の願望だよね。なにせ確認しようがないんだからさ。

 

amazon.co.jp/gp/video/detail/B

初動の遅れなんてぬるいものじゃなくて、最初から関心がないんですよ。ええ。

【告知】1月6日発売の岩波書店『世界』2月号に寄稿しました。ハイデガー、アレントら哲学者の思考、それに福島での安東量子氏らの活動をヒントに「壊れた対話を取り戻すやり方」を考える記事です。

新しいアイデアを記した記事なので、どれだけ理解されるか少々心配しております。ぜひお読みいただき、感想をお聞かせください。

p.200「壊れた対話を取り戻す——原発事故をめぐる対話メソッドと哲学者の思考」

2月号は、盛りだくさんです。
- 特集1 リベラルに希望はあるか
- 特集2 受験という迷路
- 岸田首相と統一教会──関連団体トップとの写真流出の裏側 鈴木エイト
- 娯楽としての暇アノン──SNSで扇動される誹謗中傷 安田浩一
- AIをクィアする──プロメテウスの子どもたちはどこへ行くのか 
清水知子
ほか
websekai.iwanami.co.jp/

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