英語(に限らず外国語)の文法って、1ヵ所だけを処理すればいいケースは非常に少なくて、いくつかの事項を連動させて処理する必要がある。
たとえば現在進行形を作ろうとすると、
1. 動詞を~ing形にする
2. ing形にした動詞の前にbe動詞を入れる
3. be動詞は主語の人称・単複に応じて変化させる
といった感じ。
こういう「いくつかの処理を連動させて正しい結果を得る」トレーニングが、今の小学生には決定的に不足しているんじゃなかろうか。
こういう複数のステップを踏んで正解を導き出す課題は算数でも出てくるけど、型通りの解き方を強制したり、「はじき」「くもわ」みたいに本質的な意味を切り捨てて単純化・パターン化するやり方が横行していたり。
おそらくこういう本質的・体系的なつながりを無視してワンステップで正解にたどり着ける方法ばかり教えるやり方が原因と思われる深刻な弊害を目の当たりにして、割とアタマを抱えている。
あくまで私見だけど、特に中学受験の下位層だと、こういう「単純化・パターン化した解き方」に特化したパターン練習が学習の中心になっていて、「ワンステップでの解き方」にしか対応できない、という傾向が強化されちゃっているんじゃなかろうか。
上位校だとこれでは通用しないけど、いわゆるボリュームゾーン以下(偏差値40前後より下)の学校だとそれだけで対応できるような問題が中心だし。