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今のここは洞窟に向かってぼそぼそしゃべる感じがあるので、ここで吐き出しておこう。すみません、目に入ってしまった方はそのまま読み捨ててください。
昨日、脳の病気を患っている弟の障害年金の申請関連で、去年の春に弟が倦怠感を訴えて行った近くの病院に、診察証明のようなものを書いてもらう手続きをしに行った。
その時に弟を診た医師は、わたしが10年以上前に、一緒に暮らしていた人の白血病の診断をしたのと同じ血液内科医だった。今回も弟に付き添っていたわたしは、偶然この医師にまた当たって、息を呑んでしまった。
10年前、白血病と言われてまだ動揺している当時の彼とわたしに、その医師は「いま、うちはベッドいっぱいなんですよ」といきなり言った。「ここでは診てもらえないんですか」と訊くと「いや、診るんですけどね」とにやにやしながら恩着せがましく答えた。
治療を始めた彼には、「僕はこの遺伝子型で治った人をひとりも知りません」と言い放ったという。サディズムって本当にあるんだと思った。
彼が亡くなって、もう何年も経ったあと、ふと思い立ってその医師の名前を検索してみたことがある。そうしたら「こころある医療」みたいな題名の講演をしているYouTubeが見つかって、吐き気がした、というか吐いた。(続く)

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