記憶を持ったまま第二の生を与えられたリ(世界を救った英傑へのご褒美)がのんびり暮らす話。成長した姫や剣士とやんややんやしながら復興していくハヰラルを眺めている。
混乱を招いてはいけないので自分の素性は黙ったまま。
年老いて飛行訓練場の火守をやっている先代族長テのそばがお気に入り。段々と眠っている時間が多くなってきた白い頭をゆるゆると撫でながら、自分だけが知る英傑の御伽話を語って聞かせる。最期のその日まで。
などと思いましたが怒涛の復興ラッシュ! 文明開花! インフラ整備! でそれどころじゃなさそう。
「飛行訓練場にテレビ置きたいから電線を引くよ。家具を動かすからそこ退いて。」
「手伝おう。」
「このあいだ腰をやってただろ。いいから座っときな。」