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わかりやすいとオススメされてた春秋左氏伝の解説本 読むぞ〜

注釈で、兄弟姉妹は年齢順に
孟or伯、仲、叔、季
と表すとあって、そうなんだー!と今更なるなど
たしかに仲達は次男だ

というか司馬兄弟そのまんますぎるんか 伯達・仲達・叔達・季達…だもんな その下の兄弟の字も決まった順番なんだろか

解説の要素が強いからノートで整理しながら読むことにした だいぶ分かりやすく…外では読めなくなったけど
同名のひとが大量にいるから●公だけでは通じない!〜国の●公って書かないと伝わらないのがよくわかった

有名な鄭の荘公の実の兄弟の争い(兄の荘公と弟の共叔段)の話も顛末がやっとわかったー
荘公が勝った後、弟を唆した実母を幽閉して一生会いませんと誓う→でも孝行したい→黄泉に近い地中ならOKじゃない?っていうアドバイスもらう→穴を掘らせる→ 母子互いに歌いながら穴の中で会う

エモいなあ〜

春秋に書かれたこの事件は、それぞれに非があるって評価

・実母は逆子で生まれた荘公を嫌って次男の共叔段を優先させた。
・弟の共叔段は兄に礼を尽くさなかった。
じゃあ荘公は被害者か?っていうと、弟が横暴になったときに臣下の諫言もあったのに放置してタイミングを見て殺すつもりだったから、兄の役目を果たさなかった

この評価まで当時の書(左氏春秋)に書いてあるのがすごいんだよな…

人間関係が複雑すぎる ノート書いてやっと整理できてきた あと200年分あるみたいです

年表で追う管鮑の交わりストーリー…なかなか…なかなか味わい深かったですね…

晋の文公(重耳)の亡命話おもろい なぜか曹国で湯浴みを公に覗き見されてるの(身体的特徴の噂があったかららしい)なんていうか…そんな記録まで残ってるんか…

晋の文公のおはなし、めちゃくちゃ面白かった〜!継母の謀からの亡命、還暦越えで帰還時に兄の子との戦い、そこから連合軍を組んで強敵楚との戦いまで
寵臣とか敵の活躍も良かった 頭がきれる人も裏切る人も義に生きるひとも愚かな人もいるんだな…大スペクタクルを読んだ

亡命時の曹公の覗きも、語りとしての布石だったのが衝撃だった

覗き見は不敬すぎると曹の臣が詫びのフォローしていた
→その後の楚との戦いで曹は晋に敗れるも、曹のその臣には恩があるから文公は特別待遇に処す
→逆恨みした晋の配下がその臣の屋敷を焼き打ち(ええー!?)

文公の周りは比較的信が厚い面子だけど、人事表作ると命令に従ってない奴がいるのがわかる

それでも生き残ったんだから、文公には天が味方についてる(だから敵にしたくない)って諸国が言うのも分かる…すぐ裏切ってコロコロされる時代なのに…

そうか、中原の国は周王朝がルーツだけど、楚は新興国だからトップが王で成王なのか

晋の襄公かっこよすぎる 秦の討伐に文公(父)が死んだばかりだから、白の喪服を黒(慶事)に染めて腰に白帯を着けて出陣…そして凱旋から帰ってきてからも黒の喪服のまま父の葬儀をした…は、はちゃめちゃかっこいい…

楚の残忍な商臣(穆王)の父(成王)殺しの話も文章が面白い〜!
廃嫡にされそうになった商臣が、父の妹にわざと無礼をして情報を聞き出すんだけど、怒った妹が「この下衆下郎め!」って言うのがよい 強い

その後の反乱を決心するときの側近との会話もセンスがいい…かっこいい…

「他の人に仕えることはできますか?」
「とても我慢できぬ」
「それでは亡命しますか?」
「無理だ」
「ならば、反乱は」
「それならできる」

本文に引用された詩経の詩が良かったので本文に当たってる
これができるのが贅沢!詩経の全集買ってよかった〜
そして関連詩を漁り読んでる ネタ探しを兼ねて…

陳の夏姫の解像度が爆上がりした 悪役令嬢も驚きの悪役っぷりすんごい 関わったせいで何人が死んでるんだ…?再婚相手の息子とまで関係できてたのはびっくりした…

そも、国主殺しの息子は車裂きに遭ってるのに、その原因作り出した母の夏姫は他の国に嫁ぎ直してるのもすごい 本人が大国の公女だからだろうけど…凄まじい倫理観だ

夏姫の字残ってたら面白かったのになー夏姫をモデルにした日本の小説あったはず…読んでみようかな

鄭の商人は鄭伯が商業保護の契約を結んでいたから社会的地位が高い(=道徳観念も高い)、っていうの面白いな この時代からすでに…!という感動がある

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