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アンナチュラル・MIU404の批評としてのラストマイル 

アンナチュラルとMIUとラストマイル3部作なんだけど、前2作が主人公たちが極めて真っ当に「仕事をする」ことによって、過ちが正され、時々間に合わないことがありながらも物事が解決していくんだけど、ラストマイルはそうじゃない。
途中、エレナ達の働きで物流が再開して人が助かるシーンもあるんだけど、どっちかというと、巨大物流センターが動き続けることで、労働者を圧し潰すシステムが組み上がっちゃってて、中の一人一人が真っ当に仕事をしたいと奮闘したって、どうにもならない。

中堂さんも志摩も伊吹も仕事を辞めなかったけど、エレナは辞めた。いくら働いても、もうどうにもならないから。

MIU404のDVD付属ブックレットで、野木亜希子が、加害者側の視点を徹底的に切捨てたアンナチュラルへの批評として、加害者も拾う物語としてMIU404を書いたと語っている。

x.com/MelonpanAssoc/status/175

なら、あくまで働き続けるアンナチュラル・MIUに対する批評として「ろくでもないなら止めちまえ」と吐く物語が、ラストマイルであった、という読みができるのでは?

ところで、止めるに至るまでの物語が暗いので、明るく強くストライキをするお話を野木亜希子は書くべき。

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