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新年一冊目の読書はこちら。
『洞爺丸はなぜ沈んだか』
洞爺丸の船長以下乗組員、気象台の職員、乗り合わせた乗客らの視点を切り替えながら時系列に沿って進んでいく。様々な可能性が潰えながら約束された破滅へと進んでいく展開から目が離せないし、プラス『タワーリング・インフェルノ』ばりに誰が死ぬのか分からないという尾籠な興味で読み進めてしまう。
その観点から(ネタバレになるかもしれないが)死者に雄弁に語らせすぎるきらいがあり、初出の1980年はまだプライバシーに関する議論が未熟だった事もあると思う。
特筆すべきは函館で出港を強行した洞爺丸と対照的に青森でじっと待機していた羊蹄丸およびその船長の描写で『羊蹄丸はなぜ沈まなかったから』という観点からも読める。これは『八甲田山死の行進』と同じ手法。ここはかなり慎重な語り口で、洞爺丸の船長が決して軽挙妄動で出港したわけではないことを強調している。
ただ洞爺丸船長もまた「雄弁な死者」であり、もう一人の「雄弁な死者」である若い女性の心理描写があまりにメロドラマチックなのでこの辺相手を選んで筆を走らせている感じがして引っかかる。
とは言え本書がよく売れたのは事実であり、今でも(背徳感込みで)しっかり面白い。
人の思いや営みを跡形も無く粉砕する自然災害の無慈悲さに茫然とする読後感。

本日の夕食。丸天at沼津港。
ビールとか飲みながらでは完食できない強敵。(最後まで美味しくいただきました)
トップにピントを合わせるとご飯のピントが甘くなる高さ。

昨年のランニング記録。
1年の半分以上は走ってたのか。
コロナ感染以後回復力が減退したので、今年は距離も時間も減ると思われる。
目標は年間合計1000キロかなー。

恐らく2022年走り納めの12キロ。
2019年6月以降、平均月/100㎞をキープしてきたけど10月のコロナ感染でそのルーティンが崩壊。(10月→39、11月→81、12月→82)
殊に回復力の低下を実感した。5㎞走ると翌日までに回復しないため、月間目標は80㎞にした。
そんなわけで回復を気にしなければなんぼでも走るぜ、という事でトラック10周含めて行ってきました。長期のお休み素晴らしい。
このところいいものばっかり食べてて緩み始めてたウェストに喝だ。喝。

昨夜の夕食。三河島の「旬彩処嶋 丼丸」にて。この後にホッケの干物が来ました。
1000円の「おまかせ御膳」ですが、どのお料理もひと手間かかってて美味しかったです。

仕事納めのお祝いに中華のコースを食べてます。
唐苑の黒酢酢豚は今日も美味しい。

久し振りの発熱。足首、脛、膝、股関節、腰、左手首などが気まぐれに疼く。ワクチン接種した場所は動かすと痛い。クリスマスは動けない公算が高い。

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会津若松のさざえ堂に行ってきた。傾斜を上って下りるだけ。居住性一切無し。建築の本質を鋭く突く、1796年作の異端の堂宇。
白虎隊の悲劇で名高い飯盛山にあり、お目当てはもう一ヶ所「ローマ市寄贈の碑」。
あれ?20年ほど前に訪れた時には解説文の中に「ムッソリーニ」という名前があったような。
でも現在の説明文にも「ファシスタ党章の鉞(まさかり)」とか書いてある。
ついでにすぐ近くには「ドイツ記念碑」というものがあって、敗戦後に連合国から碑文を削られたとの事です。
gurutto-aizu.com/detail/393/ne
白虎隊伝説がどういう連中によって利用されてきたか、その結果どうなったか、防衛論が賑わっている現在こそ立ち止まって考えるべきではないでしょうか。

2020年9月25日の時事通信の広告。「統一協会がこんなに浸透してたなんて知らなかった」とは言いにくいよなあ。少なくともマスコミは。

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