今日11/18は土木の日ですよ。
最近,インフラ施設の災害復旧,耐震化対策等の遅さを非難されることがよくあるけど,まあ皆さんお望みの延長上の側面だったりする。
2000年前後からしばらくは公共土木事業叩きが凄くて(でも税金使うので監視と違法の摘発は当然ですよ),流れとしては予算・労務単価切り下げや最低制限価格を設けず専門性無視の一般競争入札なんかがあって,5割前後の落札が普通で自治体はこれを得意げに成果とし皆さんも大いに喜んだわけで。曰く,業界が筋肉質になったとかね。
その内側では月平均80~100時間の残業が常態化して(残業代はあんまり出てない),若いのは辞めるし入らないし中堅以上は心身壊したり早死にしたり自殺したりって話がゴロゴロあってね。そんだけやっても「貧乏家庭に学校費用をちょっと補助しましょか」葉書が来るような収入で。なので,業界の人数が大幅減で中堅不足のため,ここんとこ来てくれる若手に技術継承もロクにできてない。
ということで,喝采の仕置の結果,業界の人間が減ったので急に予算付けても調査・設計・施工が捌けないんですよ。
大体,災害復旧なんて昔は行った人間が次々壊れて人員補充が大変なキツイ作業で支えてたので,今更そんなこと望まれても困るのです。