『映画検閲』観ました。
ビデオソフトの台頭への保守世論を背景とする検閲強化や差別的な時代を描き、また現在まで通じる一見無害な映画の裏側に潜む抑圧状況まで盛り込む…て硬い感想は横に置いて、「イギリス映画ってこの手の話になると自動的に『未来世紀ブラジル』をひねったみたいなのになるんだなぁ」と思ってたら、急に何の捻りもない斧持った女性像が口を貫くバカ展開で爆笑を堪えてヒクヒクすることに。その後の暴走も楽しくメタフィクションオチまで真面目な人からバカ映画好きを含めて広くカバーする良作でした。映画からは外れるけどホラーとかスプラッター映画への攻撃はイギリスに限らず日本でもあって(但し、道徳的批判レベルかな)先鋭化したのは宮崎事件からだったなぁ。それまではホラー雑誌もいくつか発行されてて本屋で隠れるように「VZONE」とか立ち読みしたのも今では牧歌的な記憶ですね。