「市子」観ました
今年も終わろうかという時にえらいものを観た、と思う
「羅生門」型の多くの人の視点で人物像が浮かび上がる形式だけど、形作られるのが重層的で、社会問題を提起するだけで終わるような単純でないところが凄みですね。
「普通」や「正しさ」の不確かさでグラグラになってしまう。
また、いつぞやの法改正の時に問題になってた「300日問題」みたいなもんは当然廃されてると思ってたら残存していることに衝撃を受けております。認識が不足してました。
そんなこんなで、なんか腹の中に澱のようにいろんなものが残ってグズグズ遅れて映画館を出たらポスター見て涙ぐんでる人が居て、それを見てこちらが半泣きになるという横から誰かが見てたらなんや訳のわからん状況になりました。