窓際のトットちゃんネタバレ感想③子供目線の世界、大人にはわかること
上映中、左右の親子連れの小声会話がよかった話 まだあったので書く
小児まひの泰明ちゃんの母親が泰明ちゃんの土で汚れた服を見て嗚咽するシーンで「嬉しいのかな……?」「嬉し泣きだね」「……」「服が汚れるくらい元気に遊んできたから…」「ふーん……」という会話もあった。
あと戦争に突入していく中でお別れシーン無しで(=子供のトットちゃんには理由が教えられず) いなくなった、切符売りのおじさん、お父さん、飼い犬のロッキー、はみんな戦争に連れて行かれたんだと思うんだけど、ロッキーについては「死んじゃったんだ」って言ってる子に親も「うーん……そうだね」って感じで。
若そうだったしあの犬種だし物語の流れ的に軍用犬として連れて行かれたのだと思うけど、知識がないとここは気付かない、疑問にすら感じない(むしろ空の首輪のカットから「死んじゃったんだ」と気付くという推測を一枚挟むことで、それが真実であると強く感じていた風だった) シーンだな〜と思った
駅員のおじさんが急に知らない女性に代わるという、明らかに"どういうこと?と疑問を感じさせる”やり方とは対照的
こういう子供に見えている世界と大人に見えている世界の違いを浮き彫りにする数々の描写が本当にすごかった