イラン・パペ「パレスチナの民族浄化」読了。
民族浄化がどれほど計画的に行われたものだったか、その中で何が起きたのか時系列順で事細かに説明されていく。
村人の男性が一度に殺され、唯一生き残るのは彼らを埋めるための要員としてだけ。そして終われば殺される。人間であることを辞めたくなるような暴力ばかり…。
歴史的な建物が破壊され西洋風のショッピングセンターや公園になったと書いてある所は何度読んでも辛い。
イスラエル指導部が人々に「第二のホロコースト」が起こると警告したのも、恐怖によって団結させ自分達の攻撃性を正当化するため。自分達がホロコーストを起こしているとは考えもしない。
入植のためのユダヤ民族基金との癒着、UNHCRを妨害し帰還権を認めさせないためにシオニスト達が作ったUNRWA。
※UNRWAは日常生活のサポートが主であり、難民の帰還には関与しない。ただ今回の資金停止問題は撤回すべきだと思っている。
村を「緑化」して環境保護のように見せるのも、まさに今起きているピンクウォッシングと繋がっている。