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大崎清夏「目を開けてごらん、離陸するから」読了。

「あなたの言葉よ、どうか無事で」。
本のタイトルとこの言葉に惹かれて手に取ったら、内実はとても重みのあるものだった。
この言葉は国際詩祭で知り合ったベラルーシの二人の詩人に向けたもの。ベラルーシは東にロシア、南にウクライナと接している。
2023年現在もヨーロッパで唯一独裁政権が続いていて、反体制メディアへのアクセスは断絶、チャンネル登録やいいねをしたら逮捕される危険性がある。
その中で詩人として生きること、自由を求め続けることが彼らに取ってどれだけ危険で苦しいものか。それでも彼らは自分の言葉で語りかける。彼らが一番恐怖している言葉を使って。

著者の文章に強く惹かれた。
読んでいたら視界がぱっと開けるような明るさとエネルギーで、なぜか激しく泣きたくなる。個人的に小山田咲子さんと同じ熱量を感じる。

私にはこんな力強さはないかもしれないけど、それでも言葉にし続けよう。

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