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エリカ・チェノウェス「市民的抵抗 非暴力が社会を変える」読了。
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3.5%ルール(運動の絶頂期に全人口の3.5%が積極的に参加している場合、革命運動は失敗しないという仮説)を広めた著者が、市民的抵抗に関して一問一答形式で質問に答えていく。
統計に関しては社会不正義は含まれず政権転覆等のみ含まれているけれど、抵抗の方法や傾向を考えるととても学びが多い一冊だった。
 市民的抵抗は受け身・無関心とは反対の行動で、敵に直接危害を加えることがないものの、必ずしも友好的で礼儀正しいという訳ではない。このあたりは直近のインボイスで「方法」にこだわる人達を思い出させる。
非暴力革命のために大事になってくるのが「離反者をつくる」ことだそう。企業相手であれば、労働者、消費者、契約相手、卸売業者、輸送業者、投資家など。
ただ過去10年間の成功率は下降気味で、参加率も低い。ゼネストや大規模な市民的不服従を発展、組織的に使わずに大衆デモに頼りすぎている傾向がある。インターネットが普及したことで署名やいいねが手元で完結し、長期的な抵抗にならないことが多い。
このあたりはまさに自分のことで、襟を正す思い…。
機会があれば著者批判している「パイプライン爆破法」も読みたい。

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