『解体屋ゲン』第1040話
人工知能の反乱?
ビル解体のプロフェッショナルにして零細解体会社の社長ゲンさんが、建築技術や業界、また人材や労働法に至るまでリアルに踏み込む。
今回は大企業、住菱の技術研究員の谷が作った人工知能搭載ロボットによる、建築を通した少子化対策の提案。
提案でしかないんだけども、
「建築業界にできる少子化対策とは、団地をすべて建て替えて4LDKにして子育て世代に安く貸すこと」という案を、人工知能たちが人間(ゲンさんたち)に熱弁する。
住居って侮られがちだけど、借りられる部屋のサイズでこどもを育てられる限界は確実にある。わたし自身、こども2人が大きくなるにつれ、これ以上都内の駅近にいるのは無理だと地方都市に引っ越したクチなので、そのへんは実感がある。
ただAIたちは「政府を主体とし、団地を増やして社会保障費を投じてこどもをたくさん増やすべき」という、うーん過去どこかの国で非常に聞いたことあるぞ(ゲンさんもやや懐疑的に聞いているふうに描かれる)
「建築業界にできること」としては有効なんだけど、実際は労働時間の短縮や教育費の補助なんかも絶対に必要という指摘はある。
とはいえ問いとしては有意義だと思う。どの業界も自分にできることは考えていくべきよね
なんで効率化もして技術も上がって対応内容が高度になってるのに賃金は下がって労働時間は減らないの?どこに吸われたのぼくらの「時間」??