いわゆる、「鬼舞辻無惨のパワハラ会議」について。
鬼舞辻無惨は、鬼たちの創造主なので、上司と部下などという雇用関係に比するべきではない。あれは創造主と被造物のやりとりであり、旧約聖書的な神の立ち居振る舞いとして完全に正しい。
むしろ、主人公サイドの「柱合会議」こそパワハラ会議である。当主と柱(鬼殺隊)は、存在者としての位相は同じで、社会的には雇用関係に近しく、経営者の謎の個人的な魅力によって労働者が主体的に労災に飛び込んでいく。明確な権力関係にあるカリスマ経営者が、なんか理解があって優しく見えているだけで、こっちの会議のほうがよほどパワハラ。