新臨床研修制度や医師の職業斡旋業の許可などに伴う大学医局の相対的な役割低下で、最近は大分流動的で前ほどじゃないけど、伝統的に医学部の序列はちょっと独特で、旧7帝大に続いて、かなり地域に大きな影響を持っていた旧制医科大学からの6大学があり、
長崎、熊本、岡山、京都府立、新潟、千葉の格大学は所謂「旧6」と言われてちょっと別格扱いされていた。京都で府立医大と京大が真向かいで仁義なき戦いを繰り広げているのはまあ、、
語り出すとキリがないからやめるけど、大学医局制度の本質はヤクザ的なナワバリ争いを根幹とする人材派遣業。有力大の医局が何故威張っていたかというと、逆らうと医師派遣がされないから、地域医療が崩壊する。簡単にいうと医局の脅しの上で成り立つ地域医療で、北海道なんかはまだこれが色濃い。よくあるのが院長人事を大学医局の筋から出さないと、医師を全部引き上げて退職させて地域医療を崩壊させて脅す、というもので、これはかなり色々仄聞する。なかなかここら辺を小説やドラマで描いているものはない。白い巨塔は戦国大名をイメージすれば一番実情に近く、小説ではそういう突っ込んだ記述はない。
ま、医師は患者さん診てナンボなので、政治が好きな人のことはよくわかんない。
旧6の人が1番旧6と言いたがる、は人生で感じた事実。まあ。