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記憶を残して置きます。
ぼくの患者さんでニューギニア方面から復員された方がいました。当然、部隊の殆どの方が戦死、病死、餓死です。
その方が当時一番大切に携行されていたのがバケツです。三八式歩兵銃より、七五ミリ野砲より、戦友の脚をいれて持ち歩くためのバケツが大切だったそうです。バケツにある切り取られた戦友の脚は、国の家族に返すのではなく、ご自分が食べて飢えを満たすためです。武器弾薬より人肉を食べるためのバケツを後生大事に持ち歩いていた、これがニューギニア派遣軍の方から伺ったリアルです。

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