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正月休み読んだ商業BLの感想② 「ワンルームエンジェル」(著・はらだ ) 

・はらだ先生も朝田ねむい先生と同じく「面白いんだろうけど共依存的な恋愛や暴力描写が合わないな……」と思って避けていた作家さんです。特に「にいちゃん」は(描きたいものが"向こう側"だと分かっていても)ほとんど読む気がしなかった……。
・でもこの作品はすごく好きです。どれくらい好きかというと……「毎ブロークンマリコ」と同じくらい好きかも。
・メイン二人の仲良くなり方や距離の縮め方、絆の作られ方が丁寧なのは言わずもがな。ストーリーラインがしっかりしていて2回目読み返したときに「ここはこういうことだったのか」と納得させる強度があるのも流石。
・そしてそれよりも何よりも……「社会」の描き方が本当に上手い。
・端役/脇役の「血肉の通っている感」が尋常ではない。登場人物一人一人の人生に思いを馳せられる……。高科の擦り切れていく心、あり紗の「生きててよかった」、タカコの苦しみと葛藤、弟からの米……みんなが世界の中で生き、誰かを思っている。素晴らしいことだ……。
・喪失の後にも、人生は続く。
・しかし、①で紹介した「スリーピングデッド」もそうでしたが、天国や地獄で再会するやつが多いな……。再会しなくても全然良い派なので複雑です。

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