「ダイヤモンドの功罪」2巻まで読んだ。才能ある少年がいろいろかわいそうな目に遭う……というのはよくある類型として、バンビーズの監督に「この才能を前にしておかしくならないほうがおかしい」とファム・ファタールを暗喩する台詞を言わせたり、日本代表選考会に参加するよう説得する場面を児童性虐待を連想させるトーンで描くのは「このマンガ、なにがしたいんだ」と思った。
おもしろいのはおもしろいけど、この作品が描こうとするものが「それ」なら別にいいかなー。
日本代表の首脳陣たちもしょせん野球エリートだから、そうした道以外を歩んできた(歩んでこられなかった)主人公のことが根本的に理解できていないんじゃなかろうか。