桂場のモデルが日本会議の前身団体設立に関わっている人物だと知ったとき、なんでそんなことを思ったが、帝人事件(作中では共和事件)と尊属殺重罰規定の違憲判決に関わっていると知り、なるほどな……と思った。
尊属殺の一件は、女性と法の関係がもっともセンセーショナルな形で(重要な形で、ではない)注目されたケースのひとつであり、おのずからドラマに登場させる流れになったと思われる。
だとしても「頭は硬いが主人公の理解者で彼女を気に入っている人物」として描くのはどうかと思うが(実際の石田和外と三淵嘉子のかかわりはどうだったんだろう?)。
「司法の独立性を尊び、政治家の介入にも抵抗する。さりとて思想的にはバリバリの保守派であり、人権を尊ぶがわとは相容れない」という描写はそんなに難しいものだろうか。