アラン・ドロン逝去の報に、インターネットで彼の写真、というかキャプチャがよく投稿されているのを目にする。人間の顔に対する解像度が低いわたしでもわかる美貌の俳優だった。
わたしがまともに見た数少ない出演作「ハーフ・ア・チャンス」は、「かつて恋の鞘当てを演じたアラン・ドロンとジャン=ポール・ベルモンドの前に、母を亡くしたばかりの若い女性が現れる。どちらかが父親というので二人はライバル心を燃え上がらせるが彼女はマフィアに拉致されてしまい……」というストーリーで、テレビの前で「映画ってこんな都合のいい話を作っていいのか!?」とびっくりした記憶がある。