虎に翼での、入倉への寅子の台詞(踏みとどまっている云々)が「ちょっとなあ……」と感じる理由は、入倉が裁判官であることだ。それこそ「学があって余裕のある」人間が、自由や平等に気を払うことなく生きてきた自身の差別性に気づかされて不貞腐れるのはよくあること。入倉が裁判官でなければ、またはもっと若かったり幼かったりすれば寅子の「寄り添う」態度もわからなくはない。しかし司法に、社会システムの根幹に携わる人間がふてくされてる場合か?それに敵意をぶつけられたからこちらも悪意を持つのはしょうがないというのは踏みとどまってるか?