虎に翼。直接なにかしたわけでもないのに、と憤懣やる方なしといった入倉への「でも踏みとどまってるじゃない」に「さすが家裁出身らしくお優しくていらっしゃる」という嫌味が出た。「権利とか平等を語れるのは学か余裕のある人間だけ」もだいぶ一面的。マジョリティを甘やかさなくてもいいだろうに。
関東大震災での虐殺に触れる、しかもデマと差別が発端でと明言する。いまも続く在日コリアンへの差別(司法からのバイアスと結婚差別)を描いており、このドラマが「話にならんレベル」でないことはわかった。とはいえ植民地支配の罪に触れなかったのはなんでなんだろうね。
星の苦しみも、描くのはいいにしても戦争責任を個人の感情に収斂させてる。寅子のモデル三淵嘉子の関わった原爆訴訟をやるなら、国の責任を問うというのをやるかもしれない。