繰り返しになるけど「虎に翼」は、昔ながらの「子供に問題が起こるのは母親が働いて愛情をかけていないから」をなぞっているのがだめだと思う。
親子関係をトピックにするにしても「寅子が仕事も母親業も完璧にこなしていようが、専業主婦であろうが、それとは無関係に問題は発生する/解決する」とかではいけなかったのか?
また「父/夫だと問題にならないことが母/妻だと非難される。そうしたことに注意するべき」みたいな感想を見た。たしかにそういう実態はあるけれども、「仕事にかまけたあげく家族にそっぽ向かれる父/夫」もフィクションでは古典的な題材のように思う。
「寅子は母だから家族に不満を持たれたが、女性であるがゆえに家族は不満を言語化できたともいえる。でも本当は男女関係なく話し合って解決していかなくてはならないはずだ」とか工夫はできなかったのか?