『アンナチュラル』完走の感想
もともと科学捜査もの大好きなこともあり、一日で完走してしまった。個人的には一気に見るのが苦痛なくらいズシンと重い方が好きなのでちょっと喉ごし良すぎやしないかとも思うが、きちんと深みがありつつ軽やかなのがヒットの理由だろう。
テンポの良さとポップさ、巧みなストーリー、魅力あるキャラクターで飽きさせない。ミステリーとしての展開のうまさに加えて社会問題の織り交ぜ方が上手く、また作品全体を貫く価値観がとても新しくて優しい。作り手の真摯さが伝わってきて、ゆえにUDIラボのみんなをずっと見ていたくなる心地よさがある。
二人目の主人公と言っていい中堂の描き方が特に印象的だった。中堂のような"粗っぽさ"は、古くは男らしさとして称賛されたり、愛すべき不器用さとして甘やかされてきた。しかし本作において中堂の"粗っぽさ"やコミュニケーション不足はあきらかに欠落や幼さとして描かれており、時には中堂本人にとって重大な損失をもたらす。
でありながら、彼が反省して改心するような展開にはなっていない。つまり最後まで"いいひと"に回収されて周囲に同化してしまわない。中堂は一貫して、マスキュリニティという欠点を抱えつつも魅力的な人物として描かれている。この距離感が実に独特で興味深かったし、面白かった。
同人誌即売会、えっちなものもあって、今なんか過敏になってる時期でポスター見るのもちょっと気持ちが大変だったし、自分向きかというとそうでもないイベントではある。(通販やゾーニングされたネット媒体で読むのは好きです。人通りのある場所で見るのギョッとする。)
けど最後に行った時より雰囲気が柔らかくて、賑わってはいるけど比較的歩きやすくて、けっこう気楽に楽しめた。
生きてきて最初に行ったイベントがコミックシティで、その時は自分も何かイベントに出したいけどなんも一切知識がないからって理由で行って友達と会場ぐるっとみんな回って当時好きだったジャンルの本を表紙買いしてみたりして、楽しみ方の方向性が変わっててなんだか面白かった。
おあーーーーーー、ちょっとしっかりしたお値段の既刊を買うのは確定だったから買うか悩んだけど表紙見たらやっぱ欲しくなった新刊、すーごく良かった……。こんなペースで感激してたら今回のあれやそれや読みきれん……。でも余韻を味わいたいから今ちょっと休みたい……。絵が描きたくなるなー、触発される。
人間が人間のことを知ろうと思えばあらゆることを試して感想を聞いてみないとわからないとはいえ、この実験考えついた人は鬼才すぎるだろ。
「好きだと思った人と二人で組んで作業してもらいます」と言って、集めた全員と面接。
面接後、対象Aには「あなたと組みたいと言う人が誰もいなかったので、あなたは一人で作業してください」と告げ、対象Bには「あなたと組みたいと言う人が多すぎたので、公平を期すためにあなたには一人で作業してもらいます」と告げる。
作業内容はクッキーの味比べ。AもBも「一人で作業する」というのは同じ。
しかし、どの場合もAはBの倍以上の量のクッキーを食べるという。しかもAがクッキーに感じる味は「普通」かそれ以下で、特別美味しく感じることはなかったらしい。
人間は不安や孤独感などのストレスを紛らわすため、甘いものや脂肪分の多いもの、体に悪いものをこそドカ食いしてしまう…みたいな実験が今読んでる本に出てきて、そんなん実体験で知ってた速報だけど、思わず何故そんなムゴいことを……!!!!てなっちゃった(そういう実験だからだよ)
漫画を描きたいとり
●コレクター・ユイ/美男高校地球防衛部シリーズほか
●あやかきの配信が日々の楽しみになりました
●差別と迫害と戦争に反対します
Bluesky🦋@kinohazuki.bsky.social