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バロン吉元 漫画 原作 兼好「徒然草」中公文庫 
創作者・出版社の公式アカウントはまだまだTwitterにあるので、たまにリストを掘り出しに行っています。何と知らなかった、あのバロン吉元先生が徒然草を漫画化されていたとは。

兼好のちょっと胡散臭い部分がよく再現されています。そして王朝の香り漂う美女たちの美しさもさることながら、美少年美丈夫の色気を描かせたらバロン吉元の筆は世界最高レベルなのです。(わたしはかつて、「美少年といえばバロン吉元です」と力説し当時の同僚を呆れさせたことがあります)
バロン先生が兼好との対照に置いたのが後醍醐たん。かの帝が帰依していた真言立川流が実際に淫猥なる邪教であったのかは疑いもあるところですが、作中ではエネルギッシュで俗悪だが逆に魅力的な存在として、無常と質素を説く兼好の反対側にあって禍々しい光を放ちます。いやこいつこんなにイケメンに描いちゃいけないでしょう先生。

原作再現度も高く、比較的お求めやすい文庫で出ているのでうれしい一冊。 
chuko.co.jp/bunko/2000/08/2037

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