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岩浪太平記(二)、読了。鎌倉幕府が滅ぼされ、戦の熱狂の後に現実がやってきた。掌を返したように後醍醐をdisりはじめる語り手。ひどい。

中央集権政府を作るために大量の事務方が必要となる。武力を京都にまとめておくために新しい馬場が必要となる。要するにハコモノが作りたくなる。しかし、その源資はといえばまだ戦後処理も終わっていない地方のお財布であり……。

テレビや著書やSNSで大人気のあの人を首長に据えたらあらあらあら……、というのは今の世でも馴染み深いもので、多分マスコミもなかった時代なのに京童の落書は期待はずれの後醍醐たん追撃に容赦がない。多分これ、実際の戦闘参加者も含めた連歌サークルがあちこちにあるぞ。ポピュリズムで立つものはポピュリズムで追われる。

しかしまだ全巻の半分にも及んでいないのである。後醍醐が闇堕ちし、忠臣藤房卿もキレて出家してしまうので、ここから先は全員悪人。

 

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