大伯父の手記、満州事変まで来た。国家の一大事だと満州移民を決意する青年を周囲の中高年が必死で止めようとする之図。あそこはやばい、という共通認識が新潟の寒村でもあったようなのだ。

うかつに読み書きが得意で文学に興味があった故に、皇国メディアミックス戦略に絡め取られて洗脳されていく若者の姿がある。つらい。

本好きというのは、世間が思っているほど穏やかな趣味ではない。一つ間違えば胡乱で凶暴な世界に開いた穴へと落ちていく道筋になる。

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(手記引用)「……誰も行かない。いつもは、「出ては御国の盾となり、入りては国家の干(かん)城(じょう)となる」 と言っていた甲種合格が行こうとしない。国家の生命線であり国防の第一線が危ないというのに、その国家の干城達は国が潰れてもよいと言うのだろうか。国が潰れれば自分も潰れるのが分かっているのだろうか・・・。私がそう思ってもどうしようもなかった。」

後知恵ですが、この甲種合格の普通の青年たちがいかに賢かったかはその後皆さんが知っているとおりです。

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