石原比伊呂「北朝の天皇」中央公論新社
南北朝時代といえば合戦に魔王後醍醐天皇、の裏番組、北朝の皆さん。それぞれくせ者ぞろいで無類に面白い。合戦はなくてひたすら飲み会、儀式、偉い人たちの仲良し仲違い、お供と高官のぼやきに満ちている。こういうのだい好き。
で、私、後醍醐天皇よりこっちがいい。
年端も行かない皇子たちを戦闘マシーンにして臣下にばらまき、用済みになれば敵に引き渡す奴が理想国家を語っても何を言わんかや。と凶暴な足利家も思ってたと思う。
で、承久の乱以降の、世俗的権威(暴力装置含む)と宗教的権威の分離と共依存というのは、今でも私たちの国の秩序をつくっているな、というのが今回得た理解。王家のパトロンは幕府から議会や国民というものに名前を変えた。是非ではなくて、それ前提で社会がどう作られているか私は興味があるし、似たような体制に思えるけれど世界中の王家にはそれぞれ個別の事情があってそれぞれ別物なのだろうなあとも。
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年端も行かない皇子たちを戦闘マシーンにして臣下にばらまき、用済みになれば敵に引き渡す奴が理想国家を語っても何を言わんかや。と凶暴な足利家も思ってたと思う。