では売れている音楽を分析する時に着目すべきなのは「ここまで攻めても売れるんだ」というデータだ。
こういうことをやったら売れないだろう、という売れない法則に関する仮説をひとつ、またひとつと覆し、精度を上げることができるからだ。
それは例えば、ポルノグラフィティという名前でも世間は受け入れてくれるっぽいとか、ベースとドラムだけでボッソボソ歌うのでも爆発的ヒット飛ばせるっぽいとか、「ゲンゲンゲロゲロゲゲゲロロ~」で始まるおっさん四人のアカペラ曲でイカ天優勝できるのだとか、そういうこと。
そういう知見は、売れない法則の精度向上に役立つだけでなく、自分の音楽を、より自由で楽しくおもしろいものにする。
「ヨダレにハナクソ フケクソ ショウベン
バイキン ナキムシ ヨワムシ 無視無視」
これらの単語を使っても全然売れるということに着目する。するとこれからは、大手を振って堂々と楽しくこういう単語を使った創作ができるようになる。
こんな言葉じゃ世間は引くかも。そういうちょっとしたブレーキをひとつ外すことができる。
そうすると創作ってもっと楽しくなるでしょう。