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よねの『悲劇のヒロインぶる』は男性陣に言われた言葉に対して私って可哀想というように見えたんだろうな。頼っていいよ、と話したのに頼らず突っ走った結果倒れたことも言ってくれなかったことへの怒りも含まれている。 

穂高先生も雲野先生も懐妊について悪いものではないと話していた(むしろ健康な子を産んで欲しいとまで言っている)。しかし、寅子の視点からしたら棘のある言葉にしか聞こえないのが辛い。 

穂高先生は倒れた寅子の姿を見て、今の仕事状況を聞くために雲野事務所に来たのではないか。しかし、蓋を開けば雲野先生にもなにも一言も伝えていない状況で本当に母体のことを気にしたからのあの言葉だったと予想できる。

見終わった。3つのユーミンの歌を元にした短編小説のドラマ化。昔の恋を思い出し後悔する『青春のリグレット』・同僚を元気づけるために奮闘する『冬の終わり』・不思議な力を持つ登場人物の数奇な運命を書く『春よ、来い』。どれもよかった。 

穂高先生の遠回しに言ったことが伝わらず、怒る寅子。雲野事務所にラストに来たのはこのままだと母体にも影響があることを考慮したのかな。しかし雲野先生にはまだしもよねには伝えてよ……伝えて欲しかったよ… 

倒れた寅子に穂高先生は「世の中そう簡単には変わらんよ、雨垂れ石を穿つだよ、君の犠牲は決して無駄にはならない」と諭す。穂高先生的には、今の寅子は仲間の犠牲のせいで独りと考えているが、お腹の子のことも考えてほしい・お腹の子には寅子しかいないよと遠回しに伝えているんだろう。 

昨日から『(女性弁護士は)私しかいないんだ』に囚われている寅子。机には資料の山の状況なのに講義をやってほしい、という依頼を二つ返事で受けてしまう。大学で会った桂場から『怒りが染みついている』と言われるということは、もう私しかいないしか考えられなくなっている証拠。 

冒頭、直道の出征。花江にいつもの『俺にはわかる』が出たが頼む、帰ってきて。

寅子は寅子で妊娠のことを言える状況ではない事務所の状態・久保田先輩からの引き継ぎに心配するよねの姿が。よねには相談してるかな?心配になる… 

それから1年。戦争の影がより濃くなる。憧れの久保田先輩は夫の疎開先に行くことになり、馴染みの竹もと(桂場がいたな)も閉店。久保田先輩の『結婚してないと一人前にみられず、家事も仕事も満点を取らなきゃいけないことが苦しい』は現代にも通じる。 

夜に優三が夢の話をする。『法律の本を出すこと』。寅子が『弁護士佐田寅子を育てた法律教本』と名付け、夢に共感するところでああ、寅ちゃんと優三に夫婦らしい感情が…となってしまう。同じ布団に入ったときにどきまぎするうぶさもいい。 

初めての失敗に落ち込む寅子を外出に誘い出す優三。河原で贅沢品となった食べ物を二人で食べるだけなのに、なんて絵になるんだ。さらに優三の『寅ちゃんもずっと正しい人のままだと疲れちゃうから…せめて僕の前では肩の荷をおろして』という言葉にぐーっと掴まれてしまう。 

12年前の志水の事件に全ての事件の関係者が関わっていたとなると、緋山に依頼した探し人は12年前の鍵になる人物。事件詳細・裁判の動きに関しては再審になんだろうな。 

伊達原は明墨・倉田の娘である紫ノ宮に圧力を程よくかけている。今週瀬古に憧れている部下の緑川に『僕より偉くならないでねぇ』と話す。嫌みに聞こえていたこの言葉は瀬古の本性を知ってから聞くと、腐敗しきった上に染まるなってことなのでは。と、考えたら何か思惑はありそう。 

今週、証拠を掴むものの先を読まれて棄却・さらに違法に入手した証拠であることでより窮地になるが、明墨の顔は変わらない。腐敗がここまで来ていたか、と嫌な気持ちになったが瀬古を接待する伊達原が『明墨に油断したら消されますよ』と忠告。助け船かはたまた… 

episode6『不正』。出版社の女性記者の弁護をすることになった明墨。彼女は政治家の不正を追いかけていたこと・政治家に忖度した部下の出世などきな臭い中で赤峰・紫ノ宮が調べる中、明墨は担当裁判官の瀬古に接触。

裁判は依頼人側が勝ったものの、二子の妊娠状況の時に夫が寝たきりだった、という状況が判明。問い詰めると婚外子であることを認め『女の弁護士は手ぬるいのね』と言われてしまう。女=虐げられているものという認識で居続けた寅子には手痛い結末に。 

依頼人が親権の主張・死んだ夫との間に二子がいるという状況。優三に相談したときに『どうして女性はまだ苦しまないといけないの!』と話す寅子。優三のとらちゃん深呼吸が苛立ちを押さえるだけじゃなく考えが曇りきっているのを落ち着かせるためと本編ラストに気が付く。 

寅子が『女性のため』と突っ走る結果、そのやさしさを利用されてしまった。一方、赤紙が来たという依頼人の動きなど戦争が近づいてくる。 

初夜で優三がさらっと『僕はずーっと好きだったよ、寅ちゃんのこと』と呟いたことで寅子が優三への気持ちを利用しているのでは?という罪悪感を抱えそうだな。このままムズキュンでいてほしいが。 

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