ただ、商業として表現物を流通させるにあたって、プラットフォーマー(配信元サイトとか)や決済を受け持つ企業により、外的基準が(主に商業的な理由から)どう運用されるのかにはかなり注意が必要であると思う。
たとえば、表現物の流通に際して(「コストがかかる」などの理由から)その表現を用いて何が表現されているのかといった内容が検証されることなく、一律に「このような表現があるのでこのプラットフォームでは流通できません/当社のシステムでは決済できません」とされるのはなんか違うよね、ということ。
「売れ(てい)るから/売れ(てい)ないから」「コストがかからないから/かかるから」というのもひとつの外的基準ではあるし、むしろ商業的な流通ではそこが大事ではあるのだが、「最終的に倫理や良識に着地する表現物でも、特定の表現を含むことで一律にbanされる」ような「商業的事なかれ主義」というのは良からぬことではあるのかな、と思う。