『沈黙の春』
レイチェル・カーソン著 渡辺政隆訳 光文社古典新訳文庫 2024年9月発行
学生時代に環境倫理学の授業で新潮文庫版を読んだなあ。懐かしい。『三体』でも労働刑に処された葉文潔が建設兵団で手にするシーンに出てくる。今では当たり前となっている知識も当時は知られていなかった。20世紀中盤は、あれほど野放図に農薬や毒物が使われていた、ということを、ともすれば忘れがちになってしまう。そしてまた、今から50年後に現代を振り返ると、21世紀初頭は人びとの環境意識も低く環境破壊は度を超していた、などと思われるのだろう。
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