とある大学の教員の方が、紙の新聞も雑誌も読んだ経験がなく、本屋の体験もないケースが増えている、とつぶやかれていた。娯楽として小説を読む層以外は「本を読む」ことの意味が分かってない。その一方で、文章は上手い、と。
文章が上手いのは、別に不思議ではないと思う。かつてと比べて文章を書く機会は格段に増えているし(昭和の頃など1年間に何一つ文章を書かない人も珍しくなかったはず)、良い文章だってネット上に(探せば)いくらでもある。ただ、体系的な知を得るのに本以上のメディアはまだないので、そういった意味での懸念は理解できる。