アメリカの内情のことも政治のことも素人なんだけど、適当かますと、半数以上のアメリカ人がトランプを支持したというよりも、半数以上のアメリカ人が「リベラル的ないし左派的な思考や態度」に反感や失望を感じているということではないか。で、バイデン=ハリスはそういう層の不信に応えることができなかったと。この「左派的な態度への不信」は日本も含めたグローバルな流れなのではと思っている。つまり世界を動かしているのは積極的な思想というよりも「気持ち」なのではないか。だがその気持ちには一定の根拠があるだろうとは思う、

この事態は国民民主の躍進の底にあるのが、彼らが新しい価値観を創出したというよりも、有権者が共産/社民を避けたと考えられるのと同一ではないかと思う、

「ハリスは、大学以上の女性を除くすべての層で2020年のバイデンを下回る結果となるようだ(そして、大学以上の女性層での彼女の支持率さえも期待外れだった)。」とのこと。この投稿を引用していたある日本人のアカウントは学歴が分断の一つの要素となっていると言い、大卒でなくとも真っ当な暮らしができる社会にしなければならないと主張している。共和党はそういう方向に力を注いでいるとも。それ自体は全くその通りだが、一方で、こういう主張に胸がざわつく自分もいる。やっぱ教育は命だというのがあるから。
しかし、自分が左翼やってられるのも、親がそこそこ教育に投資してくれた結果だよなという思いもあり、そこにはやはりどこかエスタブリッシュメント意識みたいなものがある。そういう立場にある人間がネトウヨとかトランプ支持層とかに対して愚かだ教育が足りないとか言うのは、やっぱこれ階級問題だと思うのだな。自分を顧みて。
で、そういう態度は言葉に出さなくても確実に相手に伝わる。多分ウヨのかなりの部分は主義主張というよりも単にインテリ左翼が嫌いだからウヨになった人々ではないか。

x.com/TimAlberta/status/185402

まったくもって同感です。Brexitの時の英国にいましたが、同じ感想を持ちました。

権力を握らせたのがより階層化を進め、教育の機会を絞ろうとする人たちなのでどこから手をつけていいのか途方にくれますが、この問題を見据えて動き始める必要があるのだと思います…。


こんにちは。メンションありがとうございます。
「より階層化を進め、教育の機会を絞ろうとする人たち」である右派=保守派と「教育の機会に恵まれている自分のポジションを無自覚に振りかざしている」左派=リベラルはある種の共依存関係にあり、その間で人々が分断されているという感じかなあと。
本当に途方にくれますね。。。
ともあれ明日は来るので、ぼちぼち自分にできることはやって行きたいかなと思います。

非常に厄介な状況ですね。知識というものが今後ますます必要になっていくのに、それを担う人への反発から知識を持つことへの拒絶に繋がってしまうと、社会のあらゆる面で機能不全を起こしてしまいかねない方向ですよね。

そういう社会だからこそ、途中のプロセスをすっ飛ばして「回答」だけが求められる様な事態になっていっているのでしょうけれど、そこで安易に誰かに権限委譲して済ませてしまう様になったら、それこそ民主主義が終わってしまいます。

ありがとうございます。
多分、知識の階級的占有がネックになっているのかなと。これは右派にも左派にもそれぞれ責任があると思います。
とはいえどうすればいいのかは分かりませんが。

フォロー

難しいですよね。知識を得て使いこなすためにはどうしても「訓練」が必要で、その前提は生身の人間である以上は変えられないと思うので、その動機づけをどの様な方法で行うべきか、という辺りがこれまで以上に問われ直される、ということになるんでしょうかね。

あるいは、例えばAIによって個人個人の知識へのアクセスをどれだけ「支援」出来るか、という方向を目指すか、ということもセットで考える必要があるのかも知れません。

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