ベルリオーズ:ロメオとジュリエット
ノーマン(S.)/エイラー(T.)/エステス(Bs.)/フィラデルフィア管/ムーティ(Cond.)
「ロメオとジュリエット」も色んな作曲家によって歌劇やバレエ、あるいは管弦楽曲に仕立てられているが、シェイクスピアのオリジナルの戯曲にある、ロメオとジュリエットの死後のモンタギュー家とキャピュレット家の和解のシーンは、割愛されるか(グノーの歌劇やプロコフィエフのバレエなど)コーダに少しだけその雰囲気を醸し出して終えるか(チャイコフスキーの幻想序曲やA.リードの組曲など)のどちらかにするケースが大半。
そんな中で、肝心のロメオやジュリエットの2人のシーンは殆ど歌詞なしで進めるのに、この和解のシーンに神父役にバス独唱を当てて合唱ともども長々と展開させているのは、多分ベルリオーズのこの作品だけ。良くも悪くも他人の戯曲を音楽作品に仕立てる上で独特の場面展開を考えるのが、ベルリオーズの特徴の1つだと思う。
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