BT>というか、どのジャンルでも「名人」指向なのよね。「人間国宝」みたいな人が世に出てくることを常に待望しているという。

そりゃまぁ、そういう人たちが生み出す「作品」はホントに素晴らしいと思うし、そういうものは多方面から素直に称賛されやすい。

でも、そういう超人的なスキルの持ち主は元より希少な存在だし、その上に「技術は見て盗め」が基本で技術を言語化することを忌避する国では尚更そんな人材が量産される筈がない。それでもアウトプットだけを見てそのためのベースを構築しようというところに注力しないのだから、そんなのは遠からず疲弊するに決まってる。


「金の卵」のことばかり夢想して、鶏の事を全く考えない姿勢のバカバカしさに呆れるという論旨はとても合意します。
ただ、「技術は見て盗め」というのは「技術は盗んでも咎めない」「人の言う事よりも、自分の観察を信頼せよ」という意味で、現代にも通用する、技術者思いの言葉だと思います。また、個人技を超人的で例外的なものと見なし、「属人性の排除」などといい誰でもできることを極端に重視するほうが、モチベーションや挑戦を損なっているように思います。

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@yuriha 個人の創意が発揮しやすい、比較的小規模な「モノ」の製造現場であれば「職人」的なやり方がまだ通用しやすい面はあると思います。それであれば、そういう職人の技術を汲んでもらいやすい製品を(それなりの値段で)買ってもらうという方向で活路を見い出せば良いと思います。

でも、今はむしろそうではない現場の方が多くなっているし、そういう現場の方がむしろ多くの労働者を雇用する方向になっているのですから、そういう現場まで「職人」育成的なやり方に固執するのが良いのかという課題の方が大きくなっていると個人的には思います。

まして、組織運営の局面でまで現場の能力に嘱んでしまう現状が日本の場合は強くあって、やはり弊害の方が遥かに大きくなっている点を問題にすべきだと思いますね。

たしかに、職人技術が本来不要なところに職人精神を要求するのは、反技術的であり、過大で無意味な負担といえますね。ただ、職人精神の漫然とした浪費が問題なのであって、設計の改善、プロセスの改良、問題解決の枠組み自体の革新といったことにより、「強み」を維持するためには職人精神は必要であると思います。組織運営の側面では、現場の良い実践を発見し、検証し、体系化する役割が求められると思います。

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