元々「愛する人」くらいの意味だった「愛人」が意味を変えたのは太宰治の「斜陽」が原因らしい。ほんとそういうとこだぞ太宰。 - Togetter https://togetter.com/li/2205813
これについて、まとめにあった論文を読んだ(https://catalog.lib.kyushu-u.ac.jp/opac_detail_md/?lang=0&amode=MD100000&bibid=10356)。「愛人」という語について、日中の意味の差異を示し、それぞれの社会状況も踏まえながらどのように意味が分化していったかを論じるものだった。
上のまとめに関連するとこだけ言うと、
>「斜陽族」という流行語まで生み出した太宰治の名著が「愛人(めかけ)」という表現の定着に大きく影響したに違いない。(70頁)
とだけあって、詳細は検討はされてなかった。
てことで、まあ仮説にすぎないかも。もうちょっと周辺の用例を丁寧に調べないとなんともいえないかな。
…論文を読んだ限りではそんな感じなのだけど、愛人が配偶者以外の恋人を指すようになったのが太宰からってのは、ある年代以上の人にとっては実感としてわかるのかしら。