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先週頃から の歌曲集を聴いている。シュトゥッツマンが録音した5枚組。

あまり積極的に歌曲を聴いていないせいで、そこまで耳馴染みのある曲がない。そんな中で1曲、歌詞に聞き覚えがある曲が流れてきた。

「愛の春」Op.37の4曲目、「Liebst du um Schönheit」。この歌曲集はロベルト・シューマンが妻となったクララとの合作で編んだもので、この曲もクララが作曲した1曲。フリードリヒ・リュッケルトが書いたこの詩は、後にマーラーも「リュッケルト歌曲集」の中で曲を付けている。

クララがこの曲を書いたのが1841年、マーラーの方は1802年。60年以上も隔たりがあることになるが、マーラーがクララの作品を知っていたかどうかは不明。もちろんフレーズ自体は全く異なるが、詩の音節が共通しているとは言え、リズムに共通したものが聞こえてくるのが面白い。

残念ながらシュトゥッツマンはマーラーの「リュッケルト歌曲集」を録音はしていない模様。あればもう少し両者を聴き比べてみたいところ。彼女の深い声はマーラー向きと思えるだけに、意外と録音が少ないのが残念。

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