今日も「光る君へ」を見たけれど、やっぱり歴史ドラマはわたし向きではなかったかも。

打毬見物に左大臣の姫・倫子一行が桟敷にいるとき、顔をほとんどさらしっぱなしなのは、テレビドラマという形式上仕方がないとして、倫子の猫が逃げてしまったのを、まひろが探しに行くというのは……。いやいや、女房や女童やお付きの男たちがいくらでもいるでしょうと思ってしまう。貴族の娘が、身分が下の人間がすべきことをするというのは、自分の格を下げ、他人に軽くみられるようにするということだから……。帝の女房みたいだと書かれた桐壺の更衣の悲劇そのものじゃないですか。

おもしろいドラマだと思う。でもいちいち気になってしまう。素直にドラマを楽しめないというのは、なかなか残念なことだ。

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『源氏物語』自体、身分が低いと人間扱いされない、という苦しみを繰り返し訴えているわけで。
まさに、「身分の低い女なんてしょせん一時の遊び相手」と高貴な男たちが言っているのを聞いてしまう場面で、まひろがそれをやらかすのか。
もしかして、当時はまだ若気の至りで、使用人が少ない中流貴族の家だから人を使い慣れていないという設定なのかもしれないけれど、左大臣家の姫にすら、お付きが赤染衛門だけってさすがにどうなのかと、やっぱり思う。

たぶん、そのあたりの問題をクリアすると、平安時代の貴族を主人公にしたドラマは作れなくなるかもですね……(ため息)。

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