ダサい話なんだけど、自分で本を作って出すようになってから、好きな本の話をするのが具体的な人間関係にもとづくものとして見られないかと不安で──つまり知り合いや友達の本を内輪で褒めて満足してるみたいに見られたらやだなという心配があった──、うまくできなくなっていたのだけど、ここにきてようやく「とはいえ自分は普通に無名だし、自認通りのただの読者という立場でいいと思ったものをいいってはしゃいでればいいんだよな」と思えるようになってきた。
じっさい狭い交友関係のなかできゃいきゃい自閉してると見られることはあるだろうけれど、もう仕方ないというか、いっそ内輪の外縁を広げるように誰でも招くようなパリピ精神でいたいような考え方になってきた。内輪かもだけど、参加したい人はみんなおいでよ、一緒にはしゃご〜、みたいな。僕はもっと友達を増やしてはしゃぎたいので気軽に話しかけてくれたら応えたいし、自分からも前のめりに人に会いに行こうと思う。