フォロー

昨年くらいからすこしだけまじめに自宅でできる程度の筋トレをしていて、枝だった体に申し訳程度に厚みがでてきているのだけど、自分のマチズモにかんしてはむしろ筋肉をつけたことによってより抑制できるようになったという実感がある。みずからの有害さを飼い慣らすにも体力がいるのだ。

痩せっぽっちだったとき、見た目は可愛くて好きだったのだがいまよりもずっと疲れやすく、疲れると余裕がなくなってまわりに優しくできなくなったり、もっと悪いと不機嫌を撒き散らしてしまうことがあったのだけれど、いまはないといったら嘘になるが、だいぶ減った。

どうにも最近は、腕力や精力がふんだんにあり所作ががさつな者たちを「マッチョ」と呼び嫌悪するような、ひょろひょろした男たちがもつマチズモが、なまじインターネット上で声を得てしまったことでとても悪い方向に効力を発揮している感じがある。

「おれたちは弱いからマッチョじゃない、なんならマッチョな粗雑さを憎んでいる」という自認のもとに繰り広げられる過剰に闘争的な言行。これらを男性性の問題として指摘するとこじれやすいのは、彼らの根底にあるのが男性性からの疎外や失敗の感覚だからなのではないか。じぶんのことを男らしいとは思っていない人たちは、カリカチュアされた「マッチョ」には敏感であるが、自身のマチズモを見過ごしてしまう。知らんけど。

知らんけどっていうか、僕は中学生くらいのときそういうこじらせかたをしていた。

ログインして会話に参加
Fedibird

様々な目的に使える、日本の汎用マストドンサーバーです。安定した利用環境と、多数の独自機能を提供しています。